ジャッジ・臼井裕二のフリーライド解説
【本多未沙・佐賀優輝・広野あさみ】

滑走タイムで競われたバンクドスラロームに対し、ジャッジによる採点が行なわれたフリーライディングとストレートジャンプ。多くのライダー達が高いパフォーマンスで会場を沸かせたが、シビアな判定を下すジャッジの目にはどう写っていたのか。今回はSBMフリーライディング種目でジャッジを務めた臼井裕二に3名の選手を解説してもらおう。

臼井裕二(うすい・ゆうじ)// スポンサー:OGASAKA、GIRO、head、SP bindings、Teton bros、earth color shooting、カイロプラクティック飯尾、calla factory、DOMINATOR WAX、guest house ZMUTT、SRW SKATES、Level grove、RE:MAKE

女子フリーライディング1位
本多未沙(総合順位22位)

【解説】
テクニカル選手権で活躍し、デモンストレーターとして活動している本多選手。 ライディングでもっとも重要とされる足首、ヒザ、股関節が動き続けています。これがトリックの仕掛けから着地までの安定感につながっています。
低い姿勢での躍動感ある切り替えも好印象。ライディングバーンを最後まで使っていて、様々なサイズのターンを見せてくれた所も高評価に繋がりました。

女子フリーライディング5位
佐賀優輝(総合順位1位)

【解説】
ボードの角付けを一定に保つことで春雪を攻略した佐賀選手。ライン取りがしっかりとしているので、出走前のイメージに上手く滑走ラインが乗った印象です。コースレイアウトをうまく使い、減速しすぎないようにソールを滑らせながらトリックを表現していますね。滑走ラインとスピードコントロールがマッチしている滑りです。

女子フリーライディング20位
広野あさみ(総合順位3位)

【解説】
トゥサイド、ヒールサイドともに安定したターンを見せてくれた広野選手。スノーボードで難しいとされるトゥサイドへの切り替え時のヒザの動き出しが早いので、ターン後半の余裕があります。
スピードを乗せるためにバンクの上部を有効に使っているのもポイントです。高速域でのポジショニングが安定しているところが素晴らしいですね。

 

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