SBM GAME1覇者 佐賀優輝

国内最高峰の実力者たちが集った第1回SBM。記念すべき第1回大会・女子の部で見事栄冠を手にした佐賀優輝に、大会中の様子や第2回に向けた意気込みなどを聞いた。

YUKI SAGA

佐賀優輝(さが・ゆうき)
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(photo:Yoshifumi.Shimizu)

「日本一うまいスノーボーダー」の称号を手にした佐賀のスキルは、厳しく広大なフィールドを有する北海道で育まれた。 
そんな彼女は現在、ニセコやオーンズスキー場をホームに、ゲレンデ&バックカントリーでの撮影や国内大会の転戦をはじめ、ガールズイベントの主催、大会の運営、パークレッスンなど、24歳とは思えないほど幅広い活動を見せている。

- 大会初日のバンクドスラロームのコースはいかがでしたか?
佐賀:とても長いコースで、セクションも滑り応えがありました。1本目はしっかりと攻めきることができず、2本目で追い込んではみましたが、自分では「まだまだ甘い」と思いました。

大会用に特設されたバンクドスラロームコースは全長約1km。前半は20カ所のバンク、後半にはハイスピードで駆け抜けるウェーブや巨大バンクなどが設置され、他に類を見ないハードなコースだった。大会当日は深い霧が出たことで、よりハードな状況に。選手たちを苦しめた。(photo:Yoshifumi.Shimizu)
濃い霧の中を果敢に攻める佐賀(photo:Daisuke.Shibata)

とは言え、2本目のランでタイムを8秒以上も縮め、バンクドを7位で終えた佐賀。2日目のフリーライディング・ストレートジャンプへはどのような心境で臨んだのだろうか。

佐賀:「ここからは好き放題やろう」と考えていました。実はフリーライディングのルーティーンはほとんど決めていなかったんです。決めていたのは「ジャッジテントの目の前でレイバックをする!」ということだけ。他はそれに合わせてわがままに滑ろうという感じでした。私が大好きなフリーライドの遊びを詰め込むことができたので満足しています。

宣言通り、ジャッジの目前でレイバック!
右足を深く突き出した渾身のスタイルでジャッジにアピールした。(photo:Daisuke.Shibata)

- ストレートジャンプについてですが、自分で点数をつけるなら、100点満点中、何点つけますか? 
佐賀:65点かな……。ノーグラブだし、低いので。ただ、ほかの選手とトリックが被るのを避けたくてキャブ540にしたこと。これについては「最後に攻める気持ちを選んだ」ということで、自分でも評価しています。

- 出場して感じたSBMの印象は?
佐賀:コースや、ルールのひとつひとつから、発起人の東野先生や運営のみなさんの熱意が伝わってきました。最後まで誰が表彰されるか全く想像がつかないところも、この大会の醍醐味だと思います。正直、今まで出た大会の中で一番楽しい大会でした。

滑り終えた選手に仲間達と駆け寄る佐賀。誰よりも選手達自身が楽しんでいた。(photo:Yoshifumi.Shimizu)

- 第2回SBMへ向けた意気込みを教えてください。
佐賀:自分が楽しむことはもちろんですが、東野先生や運営のみなさん、観ている人たちをワクワクさせる滑りがしたいです。

- 最後に、東野圭吾さんへメッセージをお願いします。
佐賀:東野先生、お世話になっております! SBM GAME2でもっともっと魅力を伝えられる滑りをできるように精進して参ります。この夏は、10冊以上の作品を拝読させていただきました。次回作も楽しみにしております!

photo:Yoshifumi.Shimizu

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