MCジェシーのSKM(スノーボード・コケ・マスターズ)

国内最高峰のスノーボーダー達がせめぎ合い、多くのドラマを生んだSBM。実力が拮抗するギリギリの勝負を繰り広げる戦いでは、当然のように転倒シーンも見受けられる。コンペティションにおいて転倒は致命的なミスではあるが、果敢に攻めた結果と考えればある意味称賛に値する。
ここでは、公式リザルトには決して載らない「コケシーン」にスポットを当ててみよう。

SBMの裏で密かに行われたSKM(スノーボード・コケ・マスターズ)。
SBMでMCを務め「スノーボードも人生も誰よりたくさんコケてきた」と豪語する池下ジェシー孝志が「コケシーン」にのみスポットを当て、ジャッジと解説をしてくれた。

池下Jesse孝志(いけした・じぇしー・たかし)
スポンサー/ JUG FACTORY、DEELUXE、FLUX、AIRBLASTER、transform、sandbox、BLUEBIRD、COAL、voodoo ride、mind.

SKM 女子の部 第3位

着地前に伸身で体を大きく見せ、着地では元の1/3まで体を収縮。まるで力自慢の男がドヤ顔でアルミ缶を潰した時のようだ。
収納上手な彼女はきっと良い奥さんになるだろう

SKM 女子の部 第2位

スムーズなスタンスチェンジから再びドライブ。自分が板の下に溜めた雪にトゥエッジを引っ掛けるというハイレベルな自慰行為。普段の生活に満足がいかない欲しがりなライダーだからこそのトリックだ。
両手を伸ばして雪面を滑ることで、胸部にも刺激を与えている。

SKM 女子の部 第1位

これだけの大舞台のワンヒット目でこんなにも大胆な逆エッジを喰らいに行けるライダーは数少ないだろう。スタート直後に転倒することで、気負った心を落ち着かせ、力みの出た体を一発でほぐすという、かなり神懸かり的な作戦が伺える。

SKM 男子の部 第3位

気負いが見られた時に出るトゥイーク。板を正面に向ける動きと、上半身の絞りを被せ過ぎた時に発生する症状だ。こうなるとリカバリーが効かない。
ビタミン不足が原因だろう

SKM 男子の部 第3位(同立)

ワンエアで完璧なまでにトレーニングを組み込んでいる。バツグンなメソッドで、まずは広背筋をイジメる、そこから腹筋で板を戻す。爪先でランディングしてアキレス腱を伸ばし、雪面にぶつけて膝の皿を割る。手を突くことで上腕筋を刺激し地球へのフレンチキスで敬意を示す。コレであなたもパーフェクトボディ

SKM 男子の部 第2位

コレはもはやミスではない。ノーリーで踏み切りフロントフリップを仕掛け、着地と同時にオーリー&捻りを加えることで、見事なまでに肩甲骨でブレイクしている。しっかりランディングまで持っていき、すしざんまいでジャッジアピール。ここまで評価できているのか、ジャッジ陣よ。 ダンス甲子園なら間違いなくファイナル進出だ

SKM 男子の部 第1位

立つ気がない。これぞ悟りの境地。

関連記事一覧