ジャッジ・関貴英のストレートジャンプ解説
【石田貴博・上原拓也・犬塚幸子】
滑走タイムで競われたバンクドスラロームに対し、ジャッジによる採点が行なわれたフリーライディングとストレートジャンプ。多くのライダー達が高いパフォーマンスで会場を沸かせたが、シビアな判定を下すジャッジの目にはどう写っていたのか。今回はSBMストレートジャンプ種目でジャッジを務めた関貴英に3名の選手を解説してもらおう。
男子ストレートジャンプ1位
石田貴博(総合順位1位)
【解説】
大会中唯一のスイッチBS900。テーブル12メートルという決して大きくないキッカーでこのトリックを決めてくることがまず凄いですが、全選手の中でも圧倒的な高さと飛距離でした。
そのうえグラブも長く、着地は雪面に吸いつくようなフルストンプ。
説明不要とはこの事でしょう。文句なし、堂々1位のエアです!
男子ストレートジャンプ2位
上原拓也(総合順位6位)
【解説】
目を引くのは抜群の高さと飛距離。
バネのようにリップから上に跳ね上がった軌道と空中でのロンググラブで、720がまるで360でも打っているかのようなメローでゆったりした回転に見えます。
高さと飛距離が出るほど難易度が上がる着地では、板が流れるのを抑えこみながらの豪快なストンプ! 見ていてスカッとするダイナミックなナイスエアです。
女子ストレートジャンプ3位
犬塚幸子(総合順位6位)
【解説】
上体をしっかりと先行させた大きな軌道にレイトでミュートグラブを入れた、ダイナミックかつ完成度の高いBS360です。
レイトでグラブを入れた分だけ、グラブ時間が少し短くなった印象はありますが、ジャッジの重要ポイントであった高さと飛距離で大きく点を伸ばしたナイスエアです。
この完成度にロンググラブや足をポークするなどのスタイリッシュさが加われば、SBM GAME2でのさらなる飛躍が期待できます!