ジャッジ・臼井裕二のフリーライド解説
【黒木誠・橋本怜央奈・小川輝】

滑走タイムで競われたバンクドスラロームに対し、ジャッジによる採点が行なわれたフリーライディングとストレートジャンプ。多くのライダー達が高いパフォーマンスで会場を沸かせたが、シビアな判定を下すジャッジの目にはどう写っていたのか。今回はSBMフリーライディング種目でジャッジを務めた臼井裕二に3名の選手を解説してもらおう。

臼井裕二(うすい・ゆうじ)// スポンサー:OGASAKA、GIRO、head、SP bindings、Teton bros、earth color shooting、カイロプラクティック飯尾、calla factory、DOMINATOR WAX、guest house ZMUTT、SRW SKATES、Level grove、RE:MAKE

男子フリーライディング4位
黒木誠(総合順位20位)

【解説】
テクニカル競技の経験が豊富な黒木選手。スピントリックに変化をつけるなど、多様なコントロールを見せてくれました。一方、ターンでは低い姿勢を保ちながら雪質に合わせ、エッジを雪面に深く入れ過ぎない絶妙な角付け量で滑っていますね。湿雪でのボードの走らせ方も素晴らしいです。

男子フリーライディング11位
橋本怜央奈(総合順位10位)

【解説】
スイッチスタンスのスピントリックからの入りが好印象だった橋本選手。トゥサイドターンで股関節が柔軟に動いていることが、上半身のブレが少ない安定したライディングにつながっています。
ターンをしっかり仕上げながらバーン後半までスピードを繋げ、斜度変化後もしっかりターンができていますね。

女子フリーライディング16位
小川輝(総合順位2位)

【解説】
鋭く歯切れの良いエッジングを見せてくれた小川選手。雪が崩れやすいため、ターン後半のコントロールが難しいとされる春雪で、 ボードをターンの最後まで動かし続けている所が高得点に繋がっています。特にバンク手前でのターンが好印象でした。目線を先へと動かし続けているため動作が途切れず、狙った場所で確実にトリックを入れることができています。

関連記事一覧