ジャッジ・平間和徳のフリーライド解説
【長谷川篤・星野文香】

滑走タイムで競われたバンクドスラロームに対し、ジャッジによる採点が行なわれたフリーライディングとストレートジャンプ。多くのライダー達が高いパフォーマンスで会場を沸かせたが、シビアな判定を下すジャッジの目にはどう写っていたのか。今回はSBMフリーライディング種目でジャッジを務めた平間和徳に2名の選手を解説してもらおう。

平間和徳(ひらま・かずのり)// スポンサー:BC-stream、FLUX 、SMITH、COLLECT MANIA、マツモトワックス、Skitzo、スノサウルス、apple rind、sony action cam、エイアンドエフ、Halagear、SBM、R-LABO、INFINITY、UCC

 

フリーライディング8位
長谷川篤(総合順位8位)

【解説】
スタートからの安定感のあるBS360、直後のショートターン、そして開いた壁では難しい高さのあるエアターンからは力の抜けたスムーズなカービングターンに繋ぐ。長谷川は、前半でフリースタイルライディングの王道の様なスタイルを魅せてくれました。
一切無駄のない構えと必要最低限のアクションで最大限のボードの動きを見せる中で、特に注目したいのが0:13~の深さのあるターン。シンプルに構えながらも強烈なエッジングでしっかりと雪面を捉え、壁の抜けた後は抜群のタイミングでパンピングを行ない、スピードを繋いでいるのがわかります。
シンプルな体の動きなのにもかかわらず、体の傾きに見合わないボードの最大角付け量で強烈なエッジングを実現しているのは、強靭な下半身と、ヒザ・足首を最大限に生かしているから。後半のターン中心の構成でもその強烈なエッジグリップで減速を一切見せず、無駄のない構えと大胆なボードの動きのギャップが、ライディングをより一層光らせています。

フリーライディング9位 星野文香(総合順位5位)

【解説】
スピードのあるスイッチスタートからのcab180は非常にスムーズ。直後のターンも減速がなく、両サイドへの壁へもすごく良いスピードで入っています。深さとスピードのあるターンを演出できていますね。
中盤の構成がヒールのグラブターンのみなので、様々なターンバリエーションとサバキの種類、トリックの種類を見せる事ができればさらに上位を狙える事でしょう。

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