ジャッジ・平間和徳のフリーライド解説
【谷口尊人・山田恵】

滑走タイムで競われたバンクドスラロームに対し、ジャッジによる採点が行なわれたフリーライディングとストレートジャンプ。多くのライダー達が高いパフォーマンスで会場を沸かせたが、シビアな判定を下すジャッジの目にはどう写っていたのか。今回はSBMフリーライディング種目でジャッジを務めた平間和徳に2名の選手を解説してもらおう。

平間和徳(ひらま・かずのり)// スポンサー:BC-stream、FLUX 、SMITH、COLLECT MANIA、マツモトワックス、Skitzo、スノサウルス、apple rind、sony action cam、エイアンドエフ、Halagear、SBM、R-LABO、INFINITY、UCC

男子フリーライディング1位
谷口尊人(総合順位5位)

【解説】
何よりも大切な要素である「スピード」。彼のズバ抜けたスピード感は他を圧倒しています。
フォールラインに向けてただ落下するだけの速度ではなく、突出したカービングターン能力よる横に速い、加速するターン。そのライディングを証明する動きのひとつとして、速度があるからこそ出せる0:18のオーリーの高さがあります。
そして0:13~の減速要素しかないビッテリーターンも彼の手に掛かればご覧の通り。一切減速する事なく、リバース状態でも繰り出す事ができてしまう。誰もできない物理的な力のコントロールと、バランス能力の両立から生まれるそのライディングはジャッジ全員を総立ちにさせました。
その迫力は映像では伝わりづらい部分もあるので、みなさんにぜひ生で見てもらいたいNo1の滑りです。

女子フリーライディング10位
山田恵(総合順位9位)

【解説】
スタートからの、FS180→CAB360→CAB180のリズムとテンポ、その後のミドルサイズのカービングターンもスピードと深さ、グリップ感がよく、非常にクオリティ高い滑りです。
ただ、中盤のロールに向かって斜めに進むギルランデのカービングターンがもったいない。斜面谷側のヒールで減速し、スピードをうまく繋ぐことができていません。また、ルーティーンの構成が全体的にコースの真ん中のみを使う構成になっているので、サイドの地形や様々なフォールラインへのターンバリエーション、カービングターンの精度がSBM GAME2へ向けての課題ではないでしょうか。

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