SBM 2nd GAME 3位
本多未沙インタビュー
様々なカテゴリーのライダーが参戦したSBM 2nd GAMEで、テクニカルライダーが表彰台を勝ち取った。彼女の名前は本多未沙。本多はスノーボードの基礎となるターンの正確性や質などを競うテクニカル選手権で好成績をおさめ、JSBAデモンストレーターに認定されている。テクニカル選手権はあくまで「ターンの質」を競うものであり、スピード競技でもトリックの難易度を競うものでもない。しかし、その「ターンの質」には正確性や加速性なども含まれるため、すべてのスノーボードジャンルに通ずるカテゴリーと言える。SBM 2nd GAMEで女子総合3位を獲得した本多がSBMのインタビューに答えてくれた。
本多が他のテクニカルライダーと一線を画すのは、彼女のバックボーンにハーフパイプ選手としての顔があることだろう。ハーフパイプ国内強化指定選手からデモンストレーターに登りつめた本多には、国内トップクラスのカービング技術とジャンプの技術が備わっている。SBM 2nd GAMEのフリーライディング+ジャンプにおいて、本多はその二つの技術を見事に出し切り、初日を1位で通過した。
本多はバンクドスラロームにおいても名が知られている。丸沼高原で行われるバンクドスラロームオープン女子で優勝、そして第1回SBMのバンクドスラロームでも1位を獲得している。そんな本多が2nd GAME初日を1位で通過した時点で、多くの人が本多の総合優勝を予想したことだろう。しかしそううまくいかないのがSBM。多くの選手がタイムを伸ばしてくる勝負の2本目で、本多はタイトなバンクが続く難関部分で板を弾かれDQ(旗門不通過)。1本目から記録を伸ばせずバンクドスラロームは9位に終わった。
バンクドスラロームでは砂を噛んだものの、堂々の総合3位で2nd GAMEを終えた本多。まだまだ伸び盛りの26歳は、2nd GAMEの経験を糧にSBM 3rd GAMEでさらなる飛躍を見せるだろう。
Photo:Yoshi.Josef.Toomuch