半乾きになりがちなゴーグル・ブーツ・グローブ。
プロライダーは、こう乾かす!

すべり終わってから、ゴーグル・ブーツ・グローブを濡れたまま放置しておくとレンズ曇りやイヤな匂いの原因に……。連日すべる時などは次の日までにしっかり乾かしたい! 毎日のようにすべるプロライダー達はどうやって小物やブーツを乾かしているの? ということで、二人のプロにゴーグル・ブーツ・グローブの乾かし方や注意点を聞いてみました。

Ryu Nonogaki

野々垣瑠(ののがき・りゅう)
地元札幌にどっしりと腰を据え、主にバックカントリーでの写真と映像撮影を中心に活動。最近は家族で山に行く模様をYouTubeで配信中。
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ブーツはアウター、インナー、インソールをそれぞれはずして、写真のように暖房器具の近くに置いています。暖かい空気は上へ上がるので、部屋の天井近くに置ける場所があれば、より早く乾きます。たまにスキー場ロッジ内などの暖房の上にグローブやゴーグルを置くなどして、溶けたり変形させてしまう人がいますが、ブーツも同じ。暖房器具のすぐ近くに長時間放置すると変形したりするので注意が必要です。

ゴーグルや小物がびしょ濡れになった場合は、帰りの車内から乾かし始めます。フロントガラスの氷や曇りが取れたらダッシュボードにグローブ、ゴーグル、バラクラバなどの小物を並べます。通気口を塞ぐとフロントガラスが曇って危険なので、ある程度暖気の通り道を開けておきます。ゴーグルはこの方法で家に着く頃にはかなり乾いています。

特にグローブは半乾きで臭くなるのが大嫌いなので、車内の後部など、寒い場所には放置しないようにしています。グローブ内をつぶさず、ふんわりさせて、グローブ内に車内の暖房から出る空気が循環するように置いておきます。

家に帰ったら、暖房の近くに吊るしておきます。グローブがまだ湿っているときは裏返しにして干すこともあります。

ゴーグルは割とすぐ乾くので、干しっぱなしにしてレンズにホコリや汚れがつかないように、乾いたらケースにくるんで収納します。REVOLTのケースはクロスになっていてとても便利! 滑る時もポケットに忍ばせています。

ゴーグルはしっかり乾かさないと滑走時、すぐに曇ってしまいます。しっかり乾かす以外の「曇り防止のポイント」と「曇った時の対処法」は、【おでこに長時間装着しない】こと。この状態で過ごすとどんなゴーグルも確実に曇ります。ぼくはおでこではなく、写真のように頭にちょこんと乗せて風通しを良くしておいています。これだけでもかなり違います。長時間ハイクする時などは、ゴーグルを先ほどのクロスケースに巻いてポケットに入れておき、滑る直前まで顔に装着しません。

また、レンズが曇ってしまった時にレンズの内側をゴシゴシ拭いてしまうのはNGです。レンズに傷がつく原因になるので、クロスを優しく押し付けるように拭き取りましょう。

ちなみにREVOLTのゴーグルには強力な曇り止めが搭載されていて、多少の濡れやくもりは勝手にとれます。レンズ表面が凹凸して見える時は曇り止めが効いている証拠。数分放置で元通りになりますよ!

REVOLTのゴーグルレンズには、紫外線量によって色が変わるphotochromic lens (調光レンズ)があります。建物の中やナイター時はクリア、晴天時は太陽光によってレンズの色が黒っぽく変化してくれるので、シチュエーションを選ばず使えてとても便利です! 僕はsuper light frameを使ってます。ぜひチェックしてみてくださいね!

REVOLT公式ウェブサイト


Yasushi “neco” Kaneko

金子”neco”泰志(かねこ”neco”やすし)
YouTubeの人気チャンネル「WOW」のメンバーとしてお茶の間に笑いとスノーボードの魅力を届ける。
スポンサー/NOVEMBER、FULLFORCE、UNION、DEELUXE、SMITH、VAGX、QUEST

ブーツは、滑り終えたらインナーとインソールを外します。スキー場から帰る途中に車の助手席の足下に置いて車の暖房で少しでも乾かしておき、自宅ではDEELUXEのTHERMO DRYをインナーに入れて、なるべく風通しの良い場所でハンガーにかけて干しています。

グローブも車のダッシュボードに置き、帰りの移動中に少しでも乾くようにしています。僕は普段から必ずインナーグローブをしてからグローブをつけるようにしています。寒いところを滑っているとはいえ意外と手汗はかくもので、その手汗が匂いの原因になってしまいます。インナーグローブが手汗を吸収してくれるので、インナーグローブをこまめに洗濯していれば匂いはかなり防げると思いますね。グローブ本体には100円ショップで売っている乾燥剤を入れて干すとかなりよく乾きますよ!

ゴーグルは中途半端に乾かすと滑っている時に曇りやすいので、しっかり乾かしたいですね! 僕は100円ショップでも売っているタッパーのような蓋付きケースに乾燥剤と一緒にレンズを入れています。あまりにも濡れている時は部屋である程度乾かしてからタッパーにいれていますが、今のところこのやり方で滑走中にレンズが曇ったりしたことはありませんよ!

あと、レンズの内側にホコリなどが付いていると曇りの原因になるので汚れがひどい時には、付属の布袋を濡らしてホコリ、汚れを拭いてキレイにしています。

普段、運ぶ時などには特にレンズの内側を保護するように気をつけています。布袋を内側に挟んでハードケースに入れたり、クロスを挟んで布袋に入れたりしています。レンズは優しく扱ってあげましょう!

僕が使っているSMITHのSQUAD MAG(MAGシリーズ)は、レンズの取り外し・装着がめちゃくちゃ簡単なので滑り終えてからのケアもお手軽です。水蒸気をインナーレンズ内部にとじ込めて曇りの原因を抑える[5X アンチフォグテクノロジー]も搭載している最高峰の平面レンズです。曇りずらく見やすい、ケアもお手軽なのでオススメですよ!

SMITH JAPAN公式ホームページ

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