SBM 2nd GAME 優勝
小西隆文インタビュー
山の頂上から麓まで、スティープな斜面をいかに攻撃的かつクリエイティブなラインで滑り降りることができるか。
それを「スノーボードの真髄」と考えるなら、小西隆文は、SBM全出場選手の中で最もそれに近づいている滑り手だと言えるだろう。アラスカ、カナダ、ヨーロッパなどのビッグマウンテンをフィールドに世界を飛び回り、厳しい山々を命懸けで攻略。小西はその経験の中で得たスキルを駆使し、SBM 2nd GAMEで「日本一」の称号を手にした。
そんな彼に大会後、話を聞いた。
コース内に様々な地形が用意されたフリーライディング+ジャンプ。この種目はライダー達それぞれが自由にラインを選んで滑り降りていくのだが、必要とされるのが「フリーライディング能力」と「地形を読むスキル」。小西は淀みのない美しいラインとスタイリッシュなエアで7位に食い込んだ。
そして小西がその滑走スキルを発揮したのが2日目のバンクドスラローム。各地で開催されるバンクドスラローム大会でも表彰台常連の小西は、SBMの過酷なコースをも難なく攻略し、3位を獲得。「めちゃくちゃ楽しかった」とインタビューでも語った通り、ゴーグル越しでも楽しそうな表情が伝わってくる。
結果、小西はフリーライディング+ジャンプ7位、バンクドスラローム3位。トータルポイント11だった角野友基(2位)と稲村樹(3位)を1ポイント差で抑え、見事SBM 2nd GAME王者に輝いた。
1978年生まれの41歳(大会当時)。経験に裏打ちされた「総合滑走能力」を見せつけた瞬間だった。